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「 短 歌 男 女 」

一年後のあなたでさえ、

あなたは正しく想像できない。
なぜなら誰かとの「出逢い」が、

確実に、

不意に世界を変えてしまう可能性が、

「ここ」に「常」に、

遺されているのだから……。

『短歌』って、誰がつくるの? 誰のため?

あなたの声で、歌ってみせて

さびしさ両想い

ふたりの空沙漠

 

沙の鳥ゆれる白向日葵

あなたのカタチ

私愛する空

 

いつでもどこでも、誰かと繋がれる。

だから私は、さびしくない?

 

二律背反のように、孤独感が拭えない。

文字にできる気持ちは、口には出せない。

 

多様化した「さびしい」と、瑞々しい「会いたい」が、氷を融かすように小さくなっていく……。

 

何文字でも綴れるからこそ、そんな気持ちを短歌にしてみた。

 

現代の往復書簡ラブソング、緩やかに近づく想いと想いを愛してみてください。

 

 

「 短 歌 男 女 」

 

第一話「初見月/拒絶太陽」

 

 

 

指先で 光り輝く 書く恋慕 

本当の君が 部屋にいるのに

 

 

白紙で触れて 白い月 音は 影に香りに

白紙で触れて 白い月 音は 影に香りに

言葉重ね

空砂漠化け縛る空青になる

あ つ い から じゃない あたたかいのに

ああ(悲し)

 

思い通りにならない

鍵盤がある

鳴らない鍵盤も

壊れた鍵盤も

カラダの中も

カラダの外も

雨も 雲も 風も

思い通りにならない

鍵盤であれば

誰かに

誰かに

出逢えば

それでいいと

 

 

透明な 砂を虹って 呼んだ雨 

ページを焼いて 夕焼けみせて

0距離で 稲妻鳴るの 聴こえてる? 

一気に完読 欲しくて嵐

 

「風が止んでしまえばいい」と

出逢えたことを

忘れたいように

 

風がなる うるさい中の 鼓動の音(ね) 

傷付きたくない 世界の隅っこ

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短歌男女・表紙.jpg

文庫版
「短歌男女」 写真歌詞集

「自分の言葉に 出逢いにいく」

 

鏡で姿を確認するみたいに 空に気持ちを映写するみたいに

今の自分が そこに 聴こえる

 

大切なのは あなたの気持ち あなたの感じ方を どうか あなたのままに。

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